コラム デジタルマーケティング ブランディング

MVV策定×CI刷新でブランド価値最大化:デジタルマーケ支援策へ

はじめに

デジタル技術の進歩により、顧客が企業と接するタッチポイントは多様化・複雑化しています。従来の一方向的な広告や広報だけでなく、SNS、オウンドメディア、リスティング広告、さらにはリアル開催のセミナーや説明会・相談会などのオフラインイベントまで、多彩なチャネルが「ブランド体験」の舞台となる今、単なる露出増や訴求力強化では持続的な成長を得ることは困難です。

そこで求められるのが、MVV策定(Mission, Vision, Value)とCI刷新による明確なブランド軸の構築です。これらを起点として「ブランド価値最大化」を図り、ひいては「リブランディング」を通じた組織強化とデジタルマーケティングの飛躍的な進化が可能になります。

本コラムでは、デジタルマーケティング支援コンサルティングにおいて、なぜMVV策定やCI刷新が重要なのか、どのような効果が得られるのかを丁寧に解説します。また、「共感型採用」や「離職率低下」といった組織課題、ターゲットを明確化し「ペルソナ設計」を行うことで「コンバージョン率向上」を狙う手法、そして複数チャネルを統合する「オムニチャネル戦略」との相乗効果など、実践的なポイントを盛り込みながら、デジタル時代におけるブランド戦略の新たな指針を示します。


MVV策定が生むブランドの確立と組織の求心力強化

MVV(Mission, Vision, Value)の本質

「MVV策定」とは、企業が「なぜ存在し(Mission)」「どんな未来を描き(Vision)」「何を大切に行動するか(Value)」を明確化するプロセスです。ミッションは企業の存在意義、ビジョンは目指すべき理想像、バリューは行動規範であり、これらを社内外に共有することで、ブランドコミュニケーションの揺るぎない核ができあがります。

内部統合から始まるブランド価値最大化

明確なMVVは、まず組織内部に求心力をもたらします。社員は自社の進むべき方向性を明瞭に把握し、行動に一貫性が生まれます。これにより、社内コミュニケーションが円滑化し、商品開発から顧客対応まで、全方位で「ブランドらしさ」の共通理解が可能となります。この内的統合が外部へと波及し、「ブランド価値最大化」を着実に後押しするのです。


共感型採用による人材確保と離職率低下への寄与

共感が呼び込む優秀人材

MVV策定を通じて生まれた明確な世界観や価値観は、採用戦略にも有効です。「共感型採用」とは、求職者が企業のビジョンやバリューに共鳴することで、志望度が高まる手法です。自社の価値観にマッチした人材を集めることで、ミスマッチによる早期離職やモチベーション低下を防ぎます。

離職率低下と組織エンゲージメント強化

共感型採用で入社した社員は、組織文化に自然に馴染み、強い帰属意識を持ちます。その結果、社員満足度の向上、定着率アップ、ひいては離職率低下につながります。ブランド戦略と人事戦略がシームレスに結びつくことで、採用課題とマーケティング課題を同時解決できる点が、MVV策定を起点としたブランディングの大きな強みです。


CI刷新でブランドイメージを統合しオムニチャネル戦略を推進

CI刷新がもたらす視覚・言語統一

ロゴ、カラー、フォント、トーン&マナーなど、CI(コーポレート・アイデンティティ)の刷新は、企業や店舗のキービジュアルやブランドメッセージの再設計を意味します。これにより、公式サイト、SNS、広告、オンラインイベントといった多様なタッチポイントで一貫した「ブランドの顔」を示すことが可能です。

複数チャネルでのブランド一貫性確保

現代の顧客は、様々な接点を通して企業を認知・比較・検討します。ここでオムニチャネル戦略が活きてきます。オムニチャネル戦略とは、オンラインとオフライン含めた全チャネルで顧客体験を統合する考え方です。CI刷新と組み合わせれば、公式サイトやSNSでの発信内容が店頭接客やイベント出展時のメッセージとズレることなく、常にブランドらしさを発揮できます。顧客はどの入り口からでも同じ価値観と世界観に触れられ、ブランドへの信頼や愛着を形成しやすくなります。


ペルソナ設計でターゲット理解を深めコンバージョン率向上へ

ペルソナ設計の重要性

ブランド軸を固めたら、次に取り組むべきは「誰に、何を伝えるか」を明確化するペルソナ設計です。ペルソナとは、理想的な顧客像を具体的な人物設定として描き出す手法で、年齢、職業、ライフスタイル、価値観、解決したい課題などを掘り下げます。ペルソナを定義することで、市場ニーズや競合状況、自社強み・弱みに基づいた最適なコミュニケーション戦略が可能となります。

ブランドメッセージ最適化による顧客質向上

ペルソナに適したブランドメッセージやコンテンツを展開することで、単にトラフィックを増やすだけでなく、「質の高い顧客」を呼び込むことができます。その結果、顧客のエンゲージメントは強化され、コンバージョン率向上、LTV(顧客生涯価値)の増大、そしてブランドファン化といったポジティブな効果へとつながるのです。


デジタルマーケティング支援でリブランディングを加速

SEO・コンテンツ・SNS広告との有機的連動

デジタルマーケティング支援において、SEOやMEO、コンテンツマーケティング、SNS広告など、多岐にわたる施策を統合する鍵は、先に策定したMVVとCI、そしてペルソナをガイドラインとすることです。これらが明確であれば、チャネルごとにバラバラなメッセージを発信することなく、統一したブランドストーリーを語れます。

PDCAサイクルでの継続的改善

デジタルマーケティングは、測定可能なデータを基にPDCAサイクルを回し、継続的な改善を行える点が強みです。例えば、SNS広告のクリエイティブをブランド世界観に合わせ微調整する、メルマガのコピーをペルソナが響く言葉に修正するなど、小さな改善を積み重ねることで、リブランディング効果を最大化し、長期的なブランド価値成長を実現します。


プラスシーブイ株式会社によるワンストップ支援

代表がコピーライターとしてMVV策定に必ず参画

ブランド戦略を実行するには、専門的な知見と豊富な経験が不可欠です。プラスシーブイ株式会社では、代表自らがコピーライターとしてMVV策定フェーズに参画し、言葉選びからブランドストーリー構築までを緻密に行います。こうした丁寧なプロセスによって、表面的なスローガンに終わらない、深みのあるブランドメッセージが誕生します。

ワンストップ支援でマーケ・採用課題を同時解決

当社はMVV策定、CI刷新、ペルソナ設計、デジタルマーケティング戦略立案、実行支援までをワンストップで提供します。マーケティング課題だけでなく、採用や社内定着率改善といった組織課題にも対応可能なトータルブランディング支援が、プラスシーブイ株式会社の強みです。サイトやLP制作も行っていますが、制作して終わりでなく、ブランドを体現したメディアの改善運用こそ難しくもありますが、中長期的視点を持って育てていく必要があると考えています。


ブランド価値最大化が生むメリット

【メリット1】採用効率改善で組織力強化

MVV策定により企業哲学を明確化したケースでは、「自社ならでは」のビジョンやバリューに惹かれる応募者が増え、採用効率や内定承諾率が改善しました。結果として、「組織文化にフィットする人材」が集まり、早期離職率が低下するとともに、内部エンゲージメントが向上。ブランド価値が内部から強化されます。

【メリット2】CX(顧客体験)改善でCV率向上

CI刷新後、複数チャネルで一貫したブランドメッセージを発信した企業では、顧客が「このブランドは何を大切にしているのか」を正しく理解できるようになりました。その結果、顧客は検討過程でブランドへの信頼を蓄積し、購買行動に踏み切りやすくなります。こうして、コンバージョン率向上と長期的な顧客ロイヤリティ育成が同時に実現し、持続的な売上成長につながったのです。


持続的なブランド価値向上への道筋

継続的なアセスメントとブランドアップデート

ビジネス環境や顧客ニーズは常に変化しています。そのため、MVVやCI、ペルソナは一度定義したら終わりではなく、定期的な評価と更新が必要です。市場変化や競合動向、顧客からのフィードバックを踏まえ、ブランド戦略を柔軟にアップデートすることで、常に時代に即した価値提供が可能になります。

もちろん、企業理念やミッションは会社の軸であるため、基本的にコロコロ変えてはいけないものですが、ビジョン達成して次のステージを目指すタイミングや、歴史とともに高めて打ち出せるようになった新たなバリューが増えた段階においては、ビジョンやバリューの刷新をすることで企業の方向性や価値を社内外にアップデートする効果も得られます。

ブランド価値最大化が創る新たな成長サイクル

本質的なブランド強化は、マーケティング領域のみならず、採用・組織活性、顧客との長期的な関係構築など多面的な成果をもたらします。このサイクルが安定すると、ブランドは固定的な概念ではなく、顧客・社員・パートナー企業全体で育む「生きた価値」となります。これが市場競合の中でも独自の存在感を放ち、企業価値向上へとつながります。


まとめ:MVV策定×CI刷新でデジタルマーケ支援の新境地へ

MVV策定CI刷新を起点としたブランド価値最大化は、単なる宣伝効果だけでなく、採用効率改善、離職率低下、顧客満足度向上、コンバージョン率向上、ひいては企業全体の収益・価値向上につながる総合的な戦略です。ペルソナ設計やオムニチャネル戦略などの手法を組み合わせることで、ターゲット顧客に深く響くメッセージを投下し、長期的なロイヤリティと事業成長を生む好循環をもたらします。

プラスシーブイ株式会社は、こうした総合的なデジタルマーケティング支援を通じて、貴社のブランド成長を後押しします。これからの時代、本質的なブランド価値が、市場での競争優位性と組織活性化の源泉となることは間違いありません。持続的なブランド価値向上への第一歩として、MVV策定×CI刷新を検討してみてはいかがでしょうか。

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