デジタルマーケティングの手法として、近年ますます注目を集めている「インフルエンサーマーケティング」。SNSの普及により、企業が広告を出すだけでなく、影響力のある個人を活用したマーケティングが重要になっています。
しかし、「どのようにインフルエンサーマーケティングを活用すればいいのか」「本当に効果があるのか」と疑問を持つ企業担当者も多いのではないでしょうか?
本記事では、インフルエンサーマーケティングの基本概念から、成功のためのポイントや注意点までを詳しく解説します。
コンテンツ
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングの概要
インフルエンサーマーケティングとは、SNSやブログなどで影響力のある「インフルエンサー」を活用し、自社の商品やサービスを広めるマーケティング手法です。
従来の広告とは異なり、インフルエンサーのフォロワーに対して信頼性の高い情報発信ができる点が特徴です。特に、若年層を中心に「広告よりもインフルエンサーの口コミを信頼する」という傾向が強まっており、企業にとって重要なマーケティング手法となっています。
インフルエンサーマーケティングが注目される理由
SNSの普及とユーザー数の増加
SNSの普及は、インフルエンサーマーケティングの重要性を高める大きな要因となっています。日本国内におけるSNSの利用者数は年々増加しており、2024年末には8,452万人に達する見込みです。
主要なSNSの国内利用者数(2024年時点)は以下の通りです。
SNS | ユーザー数(万人) |
---|---|
LINE | 9,700万人 |
YouTube | 7,120万人 |
X(旧Twitter) | 6,700万人 |
6,600万人(公式発表では3,300万人) | |
TikTok | 2,700万人 |
2,600万人 |
(出典:ICT総研)
これらのデータからも、SNSが広く普及し、多くのユーザーが日常的に利用していることがわかります。
広告への信頼低下と背景
近年、従来のマス広告に対する消費者の信頼が低下しています。例えば、新聞広告の信頼度が44%であるのに対し、ネット広告は17%にとどまっています。
この背景には、以下の要因が考えられます。
- アドフラウドの増加:デジタル広告詐欺の被害額が1,300億円に上るとされ、広告に対する不信感が高まっている。
- 質の低い広告の氾濫:ジェネレーティブAIの影響で低品質な広告が増加し、消費者の信頼を損なっている。
- 消費者の価値観の多様化:万人受けを狙った広告よりも、身近な存在からのリアルな口コミが求められる傾向にある。
このような理由から、消費者は企業の広告よりも、インフルエンサーが発信する情報の方を信頼するようになっています。
インフルエンサーマーケティングの種類
インフルエンサーはフォロワー数や影響力の違いによって、大きく3つのカテゴリーに分けられます。
インフルエンサーの種類 | フォロワー数 | 特徴 | 活用目的 |
---|---|---|---|
マクロインフルエンサー | 10万人以上 | 知名度が高く、多くの人に影響を与える | ブランド認知度向上 |
ミドルインフルエンサー | 1万〜10万人 | 影響力とコストのバランスが良い | エンゲージメント重視 |
ナノインフルエンサー | 1万未満 | コアなファンが多く、信頼性が高い | 購買意欲の高い層へのアプローチ |
成功するインフルエンサーマーケティングのポイント
適切なインフルエンサーの選定
インフルエンサーを選ぶ際は、フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率やブランドとの相性を重視することが重要です。
エンゲージメント率の重要性
エンゲージメント率とは、フォロワーがどれだけインフルエンサーの投稿に反応しているかを示す指標です。一般的に、以下の基準が参考になります。
フォロワー数 | 平均エンゲージメント率 |
---|---|
1,000〜10,000人 | 4〜10% |
10,000〜100,000人 | 2〜4% |
100,000人以上 | 1〜2% |
ブランドとの相性を考慮する
インフルエンサーの発信内容が、自社のブランドとマッチしているかどうかをチェックしましょう。
ブランドの特徴 | ふさわしいインフルエンサー |
---|---|
高級感のある商品 | 洗練されたライフスタイルを発信するインフルエンサー |
若年層向け商品 | TikTokで活躍するインフルエンサー |
専門性の高いサービス | 業界の専門家 |
適切なインフルエンサー選定は、マーケティング効果を最大化する鍵となります。
インフルエンサーマーケティングの注意点
ステルスマーケティング規制の遵守
ステマ(ステルスマーケティング)は消費者庁によって規制されており、違反すると罰則の対象になる可能性があります。
やりがちなNG例
- 「PR表記なし」の投稿
- 企業からの指示を隠して投稿
- 消費者を誤認させる内容
インフルエンサーとの契約を明確にする
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、インフルエンサーとの契約内容を明確にし、トラブルを防ぐことが重要です。契約が曖昧なままだと、期待していた成果が得られなかったり、ブランドイメージを損なうリスクが発生したりする可能性があります。
契約を明確にする必要性
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投稿内容の品質管理
- インフルエンサーが企業の意図と異なる内容を発信すると、ブランドイメージが損なわれる可能性があります。
- 投稿のトーンやメッセージを事前に合意し、ブランドガイドラインを共有することが重要です。
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報酬・支払い条件の明確化
- インフルエンサーの報酬形態(固定報酬、成果報酬など)を明確にしておかないと、後でトラブルになることがあります。
- 支払いのタイミングや成果指標を契約書に記載しましょう。
-
投稿回数・スケジュールの管理
- いつ、何回投稿するのかを決めておかないと、マーケティング戦略にズレが生じる可能性があります。
- 投稿スケジュールを事前に設定し、キャンペーン全体の流れを統一することが重要です。
-
競合他社との関係性の調整
- インフルエンサーが同時期に競合企業の商品をPRすると、ブランドの信頼性が低下する可能性があります。
- 競合他社との契約制限(〇ヶ月間は競合の商品をPRしない など)を盛り込むことも検討しましょう。
契約時に明確にすべきポイント
項目 | 内容 |
---|---|
投稿内容 | どのようなメッセージや画像を使用するか、ガイドラインを決定する |
投稿回数・スケジュール | いつ・どの頻度で投稿するのかを明確にする |
報酬形態 | 固定報酬・成果報酬・商品提供などの報酬形態を決める |
効果測定の指標 | どのKPI(エンゲージメント率、コンバージョン率など)を成果とするかを定義 |
競合制限 | 競合企業との契約制限を設けるかどうか |
契約期間 | キャンペーンの期間や契約の終了条件を決定 |
専門企業への依頼も選択肢のひとつ
インフルエンサーマーケティングを自社で運用するのは、契約の管理や適切なインフルエンサーの選定など、多くの工数がかかります。特に、初めて実施する企業にとっては、適切なインフルエンサーとマッチングし、効果的なキャンペーンを設計することが難しいケースも少なくありません。
そのため、インフルエンサーとのつながりを持ち、マーケティング施策をトータルでサポートできる専門企業に依頼するのも一つの選択肢です。
当社では、インフルエンサーマーケティングの企画から実施、効果測定まで一括でサポートしています。
- 適切なインフルエンサーの選定(フォロワー数だけでなく、ブランドとの親和性を考慮)
- 契約管理とリスク回避(契約内容の整備とトラブル防止)
- キャンペーン設計と効果測定(KPI設定、分析、改善施策の提案)
「インフルエンサーマーケティングを活用したいが、どこから始めればよいかわからない」
「信頼できるインフルエンサーと連携したい」
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、専門のマーケティング会社に依頼するのも一つの手です。
経験豊富なコンサルタントが貴社に最適な施策をご提案いたします。
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